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いつも株を買っては損を抱え込む長期低迷投資家

感染の主戦場は家庭内。蔓延・緊急措置の効果は限定的。オミクロン株の特性に合わせた対策とは自宅療養にしない。真逆の施策で感染拡大させる一方の分科会と言いなりの政府対応。

感染の主要戦場は家庭内である。オミクロン株の特性に合わせた対策とは、患者を自宅療養に廻さないこと。真逆の手法で感染拡大させる一方の分科会の施策。岸田首相は対策の路線を転換せよ。


*)オミクロン株の特徴
 オミクロン株は感染力が強く(注1)、近接して長時間感染源(多くは無症状)とおれば、かなりの確度で感染する。このような場所はどこか。


*)家庭内はオミクロン株伝染に絶好の環境
 鼻をつきあわせるような狭い空間。区画分けや強制エア循環など難しい。飛沫防止アクリルパネルを立てるほど広い空間ではない。食事や台所・洗面所・浴室、タオルなどを共有する、せざるを得ない。家庭は感染力の強いオミクロン株には絶好の環境である。患者が自宅療養になった途端に、家族は自動的に濃厚接触者になり、容易に新規感染者が生まれる状況に置かれる。


*)一番危険なのは無症状感染者
 感染源として一番危険なのは無症状感染者である。彼と近接した空間を共有すると、気付かぬうちに感染し、新たに無症状感染者が生まれ、家庭から市中へ、団体活動を伴う会社・学校・幼稚園・保育所へ、団体スポーツ活動へ感染が広まる。新規感染は再度家庭に持ち込まれ、感染を培養・増殖する悪循環を繰返す。
 家庭は感染を媒介、培養・増殖させる孵卵器のような働きをしている。


*)二次感染のことは考えず、患者を自宅療養に放り込む分科会の手法
 ところが、分科会の提案により、医師は無症状~軽症感染者を自宅療養とし家庭内に放置する。わざわざ新規感染を助長するようなものである。大量に生まれて来る無症状感染者は順次、中症者、重症者と悪化し医療を逼迫させることにつながる。重症者のために病床を空けておくと言いながら、重症者を増やし続ける結果になっている。


*)感染の主戦場は家庭である。蔓延・緊急措置の効果は限定的。
 蔓延・緊急措置の効果は今となっては限定的である。
確かにマスクをせず酒を飲んで大声での会話・宴会・カラオケ、接待を伴う夜の飲食・サービス等あれば、容易に感染、あるいはクラスター形成が起きる。しかしこれらが感染拡大の主要ステージであった段階は既に過ぎている。


*)感染拡大プロセスは本源から上流へ、さらに下流へと伝播
 アルファ株では中国人観光客(それも特に武漢の)から、オミクロン株では米軍兵士から、一旦感染は夜の飲食・サービスの世界に沈潜する。そこでの従業員は客と近接して長時間飲食・会話・交渉を持つ。彼らは若い世代が多く抵抗力があり、感染しても無自覚・無症状のまま、また新たな不特定多数の客と接触する。こうして感染は一般市民に・市中に拡大する。特に若年層は無症状でいることが多く、行動範囲が広く、活動形態も活発で若年層同士で感染が広まりやすい。主感染源は一般市民に移り、特に若年層無症状感染者が主役になる。


オミクロン株の場合、分科会の取った方針により、無症状~軽症感染者をその後どのような効果をもたらすか考慮すること無く、自宅療養に放り込む。医療が逼迫するからと言ってはさらに対象者を無制限に拡げて行く。その結果、自宅療養者の総数はかって無いほど数十万人のレベルになっている(令和4年2月2日時点で43万人)。
 自宅では濃厚接触・新規感染が避けられない。そのため自宅内が感染拡大の主要戦場となる。感染は本源から上流へ、さらに下流に進展する。自宅療養は感染拡大の培養器のような働きをなし、家庭内で若壮年層(上流)から幼児・学童及び高齢者(下流)へと、これまで未感染であった世代に感染が移行する。
 これが現段階(令和4年2月12日)である。分科会の取った方針により、自宅療養が新規感染者を生み出す最大の主戦場になっており、蔓延・緊急措置が主として対象とする飲食店での感染の比重は低い。


*)家庭を介する感染拡大の悪循環サイクル。自宅療養を止め悪循環回路を断て。
 家庭内感染から家庭外・市中へ、団体生活・団体活動へ、そして再び家庭内へという悪循環サイクル。この悪循環回路を断つことが必要である。感染の培養源であり、新たな感染を媒介する結節点ともなっている自宅療養をこの回路から外すことが必要である。


*)分科会の自宅療養措置の誤り:感染を助長する真逆の効果
 尾身会長はオミクロン株の特性に合わせた対策を取るべきと言っている。しかし氏以下分科会が提案した施策は自宅療養という真逆の対応。強制換気などできない狭い空間で、生活用具を共有せざるを得ない、鼻を突き合わせるような生活。オミクロン株感染には最適の環境である。わざわざ新規感染を助長させる施策を取りながら、不織布マスク・二重装着とか、思い付きのような、人流抑制ではなく人数制限、経済活動との共存が重要などと言っている。
 一体、尾身氏がマスコミや国会に出て来るようになって、過去感染が減少したことがあるだろうか。氏の言う通りに行って、感染は終熄したか。ほとんどは逆に感染が増加している。


*)オミクロン株の特性に合わせた対策とは自宅療養にしない
 オミクロン株の特性に合わせた対策とは、尾身氏の言うこととは逆-自宅療養にしないことである。政府は分科会に従って感染者を増やし続ける政策を取って来たから、大規模な感染爆発になってしまっている。対策としてワクチン接種しか考え付かない。これは誰にでもその効果がわかるから思い付きやすい。もちろん迅速に実施すべきである。
 しかしそれよりも重要なことは、自宅療養を止め、新規の無症状~軽症感染者を家庭に放置するのではなく、専用宿泊施設等に隔離・治療することである。臨時・仮設病院設営が最も良い。1年前、1万人規模の臨時病院を提起した(注2)。今は初動対応を逃し、感染拡大が大規模になって、自宅療養者の人数をそのまま考慮すると桁違いの規模になってしまうが、ともかく感染源を断つ施策は、最も直接的で効果が上がる即効性のある対策(注3)である。


*)岸田首相は分科会の言いなりにならず、独自に判断し感染源を断つ方針に転換せよ。
 尾身氏以下分科会有志の疫学専門家の手法は、感染源を考えず放置したまま、ひたすら感染伝播プロセスの最下流で、接触を回避し感染者から逃げる手法である。だから重症者のために病床を確保しておくと言って患者を自宅療養に廻し、その後に起きることにはフタをして考えない。守りであり逃げである。尾身氏の発言を見よ。常に守りの内容に終始することがわかるだろう。主要感染源がなにか、感染源を叩き減らすには、などという攻めの手法の話は決して出て来ない。
 この1月の年初来、取って来たコロナ対策の路線は誤っている。岸田首相は感染源を断つ攻めの方針に転換せよ。


(注1)


(注2)
病床確保せよと今頃言われても無理なんジャあー...???(最悪事態になってからでは)。事態の認識と未来を予測し得ぬ菅首相。理系ブレインが絶対必要。延ばしに延ばしてやむを得ず緊急事態宣言。会社経営の社長ならとっくに免職。日本医師会中川会長の提言に耳を傾けよ。司令官はまず最前線(医療現場)を自身で視察し状況を認識せよ。そこから臨戦体制のアイデアが出て来る。無症状~中軽症感染者を収容する1万人規模の臨時病院を至急建設せよ。 - zepeのブログ


(注3)

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