zepeのブログ

いつも株を買っては損を抱え込む長期低迷投資家

下流の対応。多数者高齢者・幼児に移る。感染本源の家庭内・若年層・無症状感染者から二次感染拡大。多くは本源を放置しなければ起きずに済んだ感染。

*)感染多数者-高齢者・幼児に移る
 感染多数者が若年層・無症状感染者から高齢者・幼児に移る。従来、新規感染者の内訳では、自宅療養者・無症状感染者・若年層が最多であった。
 これを受けて新型コロナ感染症対策分科会は、感染力の強いオミクロン株の特性を考慮した対策を行うべきとして、種々の励行すべき注意点を呈示し、文部科学省も教育機関に通知した。


○学校における団体活動・密集を伴う授業やスポーツ活動など、例えば、
  長時間・近接・対面形式でのグループワーク
  一斉に大きな声を発する活動
 などの実施停止
○児童については、可能な範囲でマスク着用
○高齢者施設、障害福祉施設、介護現場においては、
 職員のPCR検査、発熱等症状のある職員は出勤しない、体調不良の申出しやすい環境づくり、陽性者が出た場合の区画分け


等々である。敬意を払うべき高齢者・幼児学童に対する感染防止のための具体的注意点である。これらの措置に異存は無い。


*)下流の対応。
 ただ失礼かとは思うが、筆者の本音を言わせて頂ければ、これらは下流の対応である。その感染者の多くは本来感染しなくても済んだはずのものであった。


*)彼らはどこで感染したか
 下流の対応-それでは彼らはどこで感染したか。
その多くは上流の家庭内感染、即ち、自宅療養にしたために、鼻を突き合わせるような狭い空間での感染派生から拡散した。感染本源の家庭内・若年層・無症状感染者から二次感染・拡大したものである。


対策を次から次へと緩め、無症状~軽症感染者を自宅療養に放り込むことをしなければ、その多くは起こらずに済んだ。
 重症者用に病床を確保するという名目で、患者を自宅療養に廻す。その結果、家庭内感染から始まる多重感染、新規感染者の限りない増大を引き起こし、却って医療逼迫をもたらしている。
 自宅療養にせず、元の通り病院入院を、これが無理なら専用宿泊施設に隔離・収容すれば、起こらなくて済んだ二次感染が相当程度含まれている。


*)今や自宅療養者は54万人。家庭は二次感染の培養器となり、新たな感染者を生み出して行く。
 今や自宅療養者は54万人(令和4年2月9日時点。2月4日時点では43万人だった)。彼らの家庭は孵卵器の如く、次の二次感染の淵源(上流)となり培養器となって新たな新規感染者(下流)を生み出す。


もちろん最初に感染する機会として、家庭内感染だけではなく、保育園で幼児同士が感染した、団体スポーツ活動の合宿でクラスターが発生した、などもあろう。しかしそれらも含め、家庭内に持ち帰って家族に感染させ、再び外でウィルスをばらまき感染を拡げる。家庭が感染培養・拡大の孵卵器のような働きをしている。家庭内が感染拡大の主戦場である。


*)下流志向
 上流を放置しているために、今や下流で感染はより拡大している訳だ。常に感染伝播プロセスの下流・最末端で守りの対策をするのが尾身氏以下分科会有志の疫学専門家の手法である。


*)感染源放置し感染伝播プロセスの最下流で受身の対応
 本源を叩かずに感染をより拡大させて下流で事に当たる。尾身氏は自分の専門領域の手法しか語らない。本源・原因を放置して、54万件の自宅療養家庭から新たな二次感染が起きるままにしながら、感染下流の対応に追われる事態を招くに至っている。


*)オミクロン株の特性に合わせた対策とは、患者を自宅療養に廻さない。岸田首相は勇断せよ。
 幼児・学童および高齢者を守ること、重症化を防ぐことはもちろん大事である。それらの対策を十分に励行するとともに、より本質的なことは彼らが感染した原因を取り除く、感染源本源を攻めることである。
 現在の段階では感染の主戦場は家庭内である。そして感染源本源は多くの場合、若壮年層・無症状感染者である。オミクロン株の特性に合わせた対策とは、尾身氏の進める手法とは真逆の、患者を自宅療養に廻さず、簡易専用宿泊施設であろうと、適切に隔離・収容・治療することである。
 日本は対策の路線を誤っている。初動対応を適切に行うなどせず、逆に始めから感染を助長するような施策。今や感染は手に負えないほど大規模になってしまっている。
 日本の医療の方針の大前提に関わることだ。岸田首相は守り一辺倒の手法から、感染源を叩く攻めの手法への転換を勇断せよ。

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