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韓国文大統領、成果が出るなら五輪に出席し菅首相と日韓会談してもよいと打診

韓国文大統領、成果が出るなら五輪に出席し菅首相と日韓会談してもよいと打診。
文大統領はなかなかレトリック(修辞法)に長(た)けている。


本意は日韓関係の改善というよりも、世界の首脳が一定程度参加し、世界に放映されるこの機会に参加し、世界に韓国および自身の存在感を示し、米国に日韓関係改善に努力しているという実績を見せつけ、あわよくば韓国国内向けに文大統領の支持率アップに。


文大統領は先に英国で開催されたG7先進国会議に招聘されて世界に存在を示すことができたと国威発揚意識が上がっている。(注1)


日韓首脳会談は実現してもしなくても文大統領にはメリットがある。
 実現すれば米国に向け、そしてG7構成国首脳に、日韓関係改善に韓国はこれだけ努力していると見せつけることができる。(注2)
 もし実現しなければ、韓国は改善に努力しているのに日本の不誠実な対応に苦慮しているとこれまた見せつけることができる。これは国内向けにも有効である。


日本は韓国から責任を持った提案が無ければ現状での受入れには考慮も必要である。
どのように対応すべきか。
 いくつか可能性はある。その中で菅首相は東京五輪に参加する首脳はもちろん歓迎すると述べた。これが最も正当な、恐らく最善の対応だろう。


文大統領は日韓関係を本当に改善する意志があるだろうか。
 恐らく文大統領が出席をチラつかせる本意は、日本の対応如何に関わらず、世界の首脳が参加する東京五輪に出席したいのである。口には出さないが日韓会談よりもそちらのほうが主目的であろう。しかし日本に対してなにも手を打たずに参加するのは、今までの経緯と東京五輪ボイコットという意見もある韓国国内向けに言いにくい。そこでこのような言い方になるのである。


理由付けはどうするか、わからないが、文大統領は必ず出席するだろう。
 逆に出席しなければ、米国向けの顔を作れない、各国首脳と顔合わせするチャンスを逃す、自身を放映させ国際的にそして自国向けにアピールする機会を逃す、赤の他人の他国から見れば隣国なのになぜ出席しないのかと不審がられる。


メリット・デメリットを考えれば明らかに参加したほうがよい。必ず出席するだろう。その際の日韓会談の成果がどうなるかは、必ずしも予断し難い。



(注1)


(注2)

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