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いつも株を買っては損を抱え込む長期低迷投資家

五輪開会式天皇陛下お一人で出席と正式決定。配偶者帯同無しに合わせてと言う。残念の極みである。世界に通用しないひとりよがりの日本的発想。ご夫妻正面で対する正式な歓迎が望ましい。現時点の世界だけでなく将来にわたって歴史が見つめている。

*)現時点だけでなく、将来にわたって歴史が見つめている。
 オリンピックの開会式に天皇陛下がお一人で出席され、皇后さまは欠席されると正式に決定した。参加人数を減らすため配偶者帯同取り止めに合わせたという。残念である。
 残念というのは反対論や支持率を気にして正論を通さず、本来あるべき姿をゆがめてしまい、結果として五輪や日本開催の意義を損なうことになっているからである。
 しかも挨拶文には祝いという言葉が入らないのだそうだ。五輪反対論へ配慮したという日本式のひとりよがりな発想だ。
 参列者に配偶者がともに参列しようとしまいが、ご夫妻揃って正面に立ち、迎えられるのが、日本国として国際的に発信する正式の、かつ暖かい歓迎の意志表示である。
 天皇陛下お一人でというのは、日本や東アジア文化圏では違和感は無いだろうが、海外によっては式典に臨むにはややさびしい姿勢、国によっては統帥令的な印象を与える可能性もある。


*)海外に通用しない日本のひとりよがりの発想
 他人を気遣って迷惑をかけないよう行動するというのは団体行動をスムーズに行う日本人、日本文化の優れた点である。しかしこうした発想は外国では通用しない。理解もされないしそうした発想も無い。
 五輪反対論者に遠慮して萎縮し、五輪の崇高な理念、日本の国威・国事を損なう必要は無い。敗北である。
 東京五輪は日本人だけが、また現時点の人間だけが見ているのではない。世界中が、そして将来にわたって歴史が見つめているのである。


*)40年毎の呪われたオリンピック-1940年幻の五輪も開催すべきだった
 麻生副総理の言う40年毎の呪われたオリンピック
1940年:戦前、幻に終わった東京オリンピック
1980年:ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議しボイコットしたモスクワ五輪
2020年:今回の東京五輪


幻に終わった戦前の東京五輪。その時の理由の一つが、世界に迷惑をかけるから大会を返上したほうがよいというものであった。こうした他人に迷惑をかけるからというのはきわめて日本的な発想である。世界には通用しない。その心意気や気遣い、善意が理解されることはない。日本側の勝手な妄想である。


こうした国際感覚に欠けた日本特有の思考方法の甘さは、例えば太平洋戦争で敗北濃厚になった戦局末期、敗北を避けるためにソ連なら仲介を引き受けてくれるだろうと頼み込んだ事例に見られる。一筋縄では行かない共産主義・スターリンなどがどんなものであるか、全く認識していない日本の勝手な思い込みである。そのソ連は分け前にありつくのに遅れまいと、戦争終了後に日ソ中立条約を一方的に破って、満州国や日本領土(樺太、北方領土を含む千島列島)に攻め込んできたのである。その後の成行によっては北海道を占領し、日本はドイツのように分断されることも十分にあり得た。
 それだけ日本の外交も情報組織も政治家も軍人も、国際感覚から言えば全く世間知らずのお坊ちゃんで、無知無能のお人好しだったのである。


当時の情勢から見て開催の可能性は限りなく小さかったのは事実だろう。米英連合国とは政治的・軍事的な対立が厳しくなっている。満州国の参加承認問題もあり、軍部、特に陸軍による反対が強く、国内には軍事的機密地域もある。軍事費にあえぐ不況下での財政的負担は重く、木と紙でできた家々に住む国民という実情もある。


しかしそれでも今にして考えれば開催したほうがよかったろうと思うのである。
 亜細亜・東洋での初めて開催する五輪であり、白人からすれば初めての有色人国での開催である。
 日本に海外から一般人が訪れることは稀な時代であった。国によっては数週間から1ヵ月以上かけて船やシベリヤ鉄道経由で来日せねばならない。にもかかわらず、文化の違い、考え方の違い、人々の行動様式の違い、国力の違いを互いに知り合うよい機会であった。木と紙でできた家々に住む国民というのは事実であったが、それでもお互いに持つ誤解に気付き、認識を改め理解を深めるよい機会になるはずであった。
 その後戦争に進んだにせよ、進まなかったにせよ、五輪以降の日本、あるいは世界に、そして人類の歴史的な進行に、明らかに影響を及ぼし、そしてそれは日本にとっても世界にとっても、より良い収穫と影響を残しただろうと思うのである。


*)五輪反対論に毒され弱々しくなっている政府と組織委。姿勢を正し心を歴史に照らして正論を貫け。
 政府は、東京五輪・パラ組織委は、五輪反対論者を気にして、発想が弱々しく先細りになっている。次々に意義ある内容を縮小省略し、事業を取り止め、自ら五輪の意義と価値を損なうに至っている。これは問題である。
 ウィルス・感染源を叩く手段も発想も持たず、外出自粛・人流抑制の逃げばかりの尾身氏手法。東京都が緊急事態を何度繰返しても効果が出ない。コロナ制御ができないことは明らかである。にもかかわらず唯一正しいと信じその前提で五輪は悪と決めつける乱暴な五輪反対論や四大新聞社説。これらに毒され萎縮してはならない。姿勢を正し心を歴史に照らして正論を貫き、大義を推進せよ。歴史が見つめている。

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