zepeのブログ

いつも株を買っては損を抱え込む長期低迷投資家

株式とオリンピック危うし-東京都コロナ感染者連日100人越えから200人越えへ。多数は若い世代で重症化しないから大丈夫と言うが、無自覚感染若年者層こそ市中に潜伏する最大の感染源。

東京都のコロナ感染者が連日100人越えから200人越えへ増加し続けている。
 多数は若い世代で重症化しないから大丈夫とか、今までより検査総数が大幅に増加したから感染者数が増えただけとか言っているが、少し違うように思う。
 緊急事態宣言の全国拡大が決まった時、米国大使館は日本は検査率が低く危険だから脱出するようにと在日米国人に勧告した。感染爆発が拡がる米国より日本のほうが安全だと思ったものだ。しかしここにきて検査数を拡大してみたら潜在感染者が多数洗い出されてきたという事実は、米国大使館の指摘が半ばは正しかったということになる。


若い世代で重症化しないから大丈夫などと言っているが、全く逆で、無自覚感染若年者層こそ市中に潜伏する最大の感染源である。
 発症しない彼らは自由に歩き回り、無自覚のままコロナウイルスを撒き散らし、感染重症化しやすい高齢者や癌・糖尿病などの有病者に伝染させ、その結果、患者数の増加として統計上に浮かび上がる。しかしその感染発生源や感染径路は隠れたままになる。


特に夜の世界は以前から感染発生源と憶測されてきた。
 最初に中国人インバウンド観光客、とりわけ武漢からの旅行客が新型コロナウイルスを持込み、感染した一部の日本人は夜の世界に出入りし感染が拡がったが、そこでの感染者の多くは若年者層でタフであり無症状か軽い症状で終わってしまう。沈潜した感染源を抱える夜の世界に出入りする客の多くは、熟年者層で抵抗力が低く容易に感染し、さらに職場・家庭での濃厚接触者に伝播する。


これまで日本は先進国の中で比較的低い感染率で押さえ込んでいるとされてきた。
 日本株式市場は米国株に追随するのが通例だが、3月の暴落後思いのほかパフォーマンスがよい。日本市場を左右するのは大口の海外投資家であり、彼らが世界の主要株式市場-米国、欧州、中国等-を見回した時、目立つのが感染爆発に至らず比較的コントロールできている日本だ。大型財政出動もあり混乱に至る不安感が小さいと見て、投資額を増やした結果なのだと見てよいだろうか?


 しかし顕在化はしない若年層の感染源をコントロールしない限り、感染増大・爆発の第二波、第三波は防げないだろう。放置すれば日本への不安感を増し、株式市場の下落と経済の更なる混乱を招くだろう。それとおぼしき状況は米国市場でここにきて起き始めている。
 さらに東京オリンピックの開催国としての適格性・信頼性にも疑念を生じさせる可能性がある。
 外国人の入国時の受入、宿泊、市中観光、飲食時の対応方法、観光客へ要請する行動ルール、感染者・発症者に対する対処方法等を確立しておかねばならない。そしてなによりもまず、ホスト国自身の感染コントロールができていなければならない。


 では、再度の緊急事態は経済の落ち込みが大きいからできるだけ避けたいという中で、どのように対処すべきか。
 これまでわかった顕著な感染の機会は、カラオケ、宴会、接待を伴う夜の世界であり、ウィルスは無自覚・無症状の若年感染者によってこの場に持込まれる。客は一時の楽しみのために、イチかバチかのリスクを取るか、自制するか、難しいところだ。安心して利用できる体制を確立しない限り、客数と売り上げの回復は無理である。いずれドクターストップを発動せざるを得なくなる局面になるだろう。


 したがって比較的健全な状態にある一般市民生活と企業活動はそのまま再開を続行し、若い世代の感染者、とりわけ夜の世界の徹底したクリーン化を重点的に行うだけで相当程度の改善は見込めるのではないだろうか。
 とにかく若い世代の感染者は心配ないという見解は改めるべきである。彼らの年代の感染を押さえ込むことによって、市中の二次的・三次的感染伝播を低減させ、コントロールに成功することができるようになるだろう。

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