zepeのブログ

いつも株を買っては損を抱え込む長期低迷投資家

9904ソフトバンクG英国半導体設計アームの売却断念。IPOへと。私企業の財テクの観点とは別に、日本はアームの発展・将来性に責任を持つべき。

*)ソフトバンク英国アームの売却断念
 9904ソフトバンクGは英国半導体設計会社アーム(ARM)の売却断念と。かねて米国エヌビディア(NVIDIA)への売却を策定していたが(注1)、独占禁止法・反トラスト法に抵触するという判断で各国当局が認めず。ほぼ予想された通りである。
 ソフトバンクは替わりに、IPO新規株式公開・売却へと行く模様。


*)利益を出すのが投資会社だが...
 ソフトバンクとしてはなんとか売り抜けたい。投資会社が所有し続けるのは荷が重い。
利益を出すのが投資会社であり、赤字になれば失敗。投資眼・経営能力に疑問符が付く。道徳だ、責任だ、などとは別の次元である。
 IPOでどういった資本が入るのかわからないが、冷徹な資本の論理がすべて、というのがこの世界である。私情など挟む余地は無い。
 ただソフトバンク孫社長としては財テクのつもりだろうが、一流会社が一流会社を扱うのに、その企業の将来を考え、それなりに責任を持つべきだろう。


もともと英国としては、ソフトバンクがアームを買収した時、日本・ソフトバンク・孫社長だから、ある程度の信頼感をもって買収を認めたものだろう。
 にもかかわらず、その先、所有者がどこへ行くのかわからないというのでは、いささか当てが外れたことに違いない。


*)世界的企業の発展と将来性には、責任と信頼性の裏付けが必要
 IPOはどういうものか知らないが、どこの馬の骨かわからないが売れればよいというものでもあるまい。中国、韓国、台湾、米国、蘭国ほか欧州国のどこの資本が入るのか。


東芝などのようにならず、アームが今後も安心して自社の向上と発展に専念できるよう取り計らうのが、人間たるべきもののなす事業ではないか。それがアームにとって、ソフトバンク・孫社長にとっても必要なことである。


*)日本も行く末を見守るべき
 アームは、世界の半導体事業戦略にとって、重要な企業である。
日本も政府が直接関与することは無いだろうが、その行先に関心を払う価値は十分にある。
 一つの案として企業買収ではなく、日英企業連合として強化育成を図っていくという可能性もあるのではないか(注2)。


(注1)


(注2)

×

非ログインユーザーとして返信する