zepeのブログ

いつも株を買っては損を抱え込む長期低迷投資家

東京五輪組織委の会長候補に橋本聖子氏が上がるが、石原慎太郎氏クラスのほうが良いのではないか。

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、「女性の入った会議は時間がかかる」発言から、女性蔑視だと反感を買い、マスコミ、アスリート、大会ボランティアからこぞって批難され、辞任。森氏は続いて後任に川淵三郎氏を指名。川淵氏は人生最後の大仕事と言って引き受ける。
 -東京五輪組織委を、その人事を、私物のように扱う感覚には改めて驚いた。


これに対して菅総理が透明性のある選出過程を強く申し入れたというのは正しかった。
 ただ国民に理解の得られる人をと言うが、この人のそうしたセンスも少し違うように思う。オリンピックの組織委員会会長は世界に理解が得られる人でなければならない。国際的に、世界の人々に対して、アピールし発信できる人でなければならない。
 日本国民の茶の間のTVに出て来る馴染みの人や芸能人を、という選挙に担ぎ出すような発想では困る。


橋本聖子氏の名が上がっているが、どうだろう。なんとなく小学校のクラスの委員長を仲間うちで決めているような雰囲気にも思えるが。
 橋本氏は確かに夏冬オリンピックに何度も出場し、国際経験豊かで、大臣も務めている。その意味では条件をクリアしている。
 しかし事業の推進力、政治力という点ではどうか、この点では森氏ほどには、あるいは小池都知事と比べてどうか。未知数というか、少し役不足ではないのか。


それに一部報道にあるように、キス事件。これも以前のオリンピックの慰労会におけるなんでもないことなのだが、マスコミには格好の特ダネの題材となった。
 マスコミは最初は会長就任を囃して持ち上げるだろうが、いずれ効果的な時を狙って持ち出し騒ぎ立てるだろう。


表現の自由と言いながら、報道記者の道徳倫理は似ているように見えて、一般の倫理(人倫)とは異なっている。一口に言えば、記者の倫理、もう少しわかりやすく言えば、特ダネの倫理である。
 いかにも苦境を理解し同情をよせるような顔をしていて、悲しみに沈む被害者の家庭に土足で上がり込んで、訊くことだけ訊くと後は関係ないと立ち去っていく。特ダネの倫理である。うわべは一般人の倫理と同じように見えるが、似て非なるものである。
 なぜこうしたことをマスコミは持ち出すか。なにか正義を求めて、より良い社会を求めてであろうか。(ケースによってはこうした場合もないではないが)、
 - 否、記者の関心事は国民の注意を引きつけ特ダネを成し遂げることにあり、彼ら自身の、あるいはマスコミの利益のために騒擾を好んで起こすのである。


なんでもないことなのだが、マスコミはいずれ効果的な時を狙って騒ぎ立てるだろう。そうするとまた時間を取られる。もう3,4ヵ月しか無い時に再びの混乱は絶対に避けたい。


事業推進力や政治力から言って、河野太郎行政改革担当大臣とか、ワクチンにかかりきりだからこれが難しければ、例えば石原慎太郎元東京都知事くらいのほうがよいのではないか。
 小池現都知事はいやがるかもしれない。しかし政権の自民党にすれば、石原氏は森氏に比する大物だ。役者に不足は無い。実力、政治力とともに、人気もある。
 都知事を辞めた後、後任が二転三転し最終的に小池氏に決まった時、築地から豊洲への魚市場の移転問題で土壌汚染が見つかった、その責任を追求するなどと、小池氏に難癖を付けられ公開裁判に引っ張り出された。都民や国民がTV の前で見ていることを意識した小池氏得意の特設娯楽ショー/小池劇場である。それ以来だから、相当古い。


石原氏ならやれる。彼は国益を守りながらももちろん世界を相手に十分渡り合える。国際的感覚もあり、何が重要か判断し即座に実行に移す決断力・行動力もある。この点ではむしろ菅総理を上回るかもしれない。
 なによりも彼が都知事のときに、東京はオリンピック開催地として立候補したのだ。


ただ菅総理にしても、あまりに大物過ぎて手に余ると言って二の足を踏むか?、というところがこのアイデアの玉に瑕(たまにきず)かもしれない。しかし石原慎太郎級の人なら、誰しも、世界も、納得が行くだろう。


 石原氏にはコロナ対策についても、彼なら菅総理とは違ったやり方ができるのではと、私事ながら淡い待望論を抱いている。

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