zepeのブログ

いつも株を買っては損を抱え込む長期低迷投資家

憂慮すべき東京都のコロナ状況。尾身氏方式で努力し何度緊急事態を重ねても解決無し。今後新たな変異種が発生するのは必至。ますます事態は悪化するだけ。攻めの手法に一刻も早く転換せよ。

コロナ新規感染者数が再び1000人を越えた(令和3年7月14日)。憂慮すべき事態である。東京都は尾身方式で努力しうまく行かない、行かないと緊急事態を繰返しているが何度繰返しても事態は改善しない。尾身方式では解決を達成することはできない。


*)尾身氏の手法は半分正しい
 政府も、東京都を含む全国自治体も、マスコミも、野党も、四大新聞社説も、TV解説者も、それらに影響されて信じ込んでいる国民も、尾身氏の言は正しいと金科玉条の如く信じ、それを前提に考え、ものを言っている。しかし尾身氏に従っていてはいつまで経っても事態の改善はあり得ない。同じことの繰返しである。東京都も小池都知事もいつも悩んでいるが、原理的に解決は得られないのである。
 尾身氏の人流抑制でパンデミックを制圧しウィルスを撲滅し感染を終熄できるか。その言うところを聞くがよい。危険性、注意点、怖さ、国民が努力しなければならないことを語る。その通りである。しかしどうすれば感染が終熄するか、いつ終わりになるか、そうしたことを言うのを聞いたことがあるだろうか。そうしたことを言うことは一度もない。せいぜい変異株に対してはより厳重にマスクを装着せよというくらいである。これでコロナ感染を克服できますか。東京都も全国知事会も洗脳されている。
 尾身氏の手法は正しい。しかし半分正しいのである。


*)尾身氏の手法では感染終熄はできない。他力本願である。
 東京都はウィルス・感染源は叩かず放置したままひたすら避けるだけの逃げの尾身氏の手法ばかりを行っている。これではいくら緊急事態を繰返しても決して終熄には至らない。
 五輪について見てみよう。危険度の高い方から尾身氏の推奨する安全性の高い方向に列挙すると、
 1)通常時のように観客をフルに入れる。2)これは三密、人流増加を引き起こすから、観客数を制限(定員の50%、あるいは最大1万人に)する、3)それでも不十分だから制限をより厳しくする(他のイベントよりも少なくする)、4)それでも危ないから無観客にする、5)安全性を考えれば、開催しないのがよい。6)それでも市中では感染が蔓延している。この方法で先を続けるとどうなるか。国民全員が外出しないで家に閉じこもっているのがよい、ということになる。
 それでそうしたとしていつ感染は終熄するのですか。それに対する答は無い。わからない、自身では終熄させる手段を持たないのである。他力本願である。
 終熄するのは例えば、多くの死者が出て人口密度が下がり感染しようが無くなった、感染に強い人間のみが生き残ったなど。ペスト(黒死病)など過去のパンデミックではこうした効果があって終熄した。だから免疫を持つ強い人間が生き残ったのである。それが証拠にコロンブスの新大陸発見以降、現地の先住民族は持ち込まれた疫病に対する免疫を持たなかったために、感染してバタバタ倒れ人口が激減した。旧大陸から来た人間はあまり摩擦を引き起こすことなく、虐殺をあまりすることなしに入植できたのである。


 他力本願の他力の例として現代では、病原細菌学・ウィルス学・微生物学等医学本流の手法、①ウィルスを攻撃する抗ウィルス特効薬、②それらを使用して主要感染源の若年層無症状感染者・自宅待機患者の隔離・治療、あるいは③免疫を付与し感染予防するワクチン接種など、ウィルス自体の活動に直接干与する攻めの手法がある。それらの効果発現に期待しなければならないのである。


*)東京都は攻めの手法に一刻も早く転換すべき
 東京都は感染源を放置したまま、感染伝播プロセスの最末端で接触回避・人流抑制ばかり行う尾身氏の手法から脱却しない限り、決してコロナをコントロールすることはできない。対策の戦略的誤りであり、コロナに打ち克つ人類の勝利となるはずであった東京五輪開催に関しては敗北とも言える。
 上記の攻めの手法に一刻も早く転換すべきである。さもなくば、何度緊急事態を導入・延長しても事態は改善できず、将来新たな変異種の出現によってますます事態は悪化するだろう。


*)変異株は今後も現れる
 インフルエンザの流行が毎年タイプが変わるように、ウィルスに変異はつきものである。ある確率で常に変異は起きている。それらの変異株が毒性が低いものなら人体の抵抗力がまさって感染は拡がらないだろう。たまたま毒性が強いものが現れると人類は免疫を持たない(今回のコロナがそのケースである)から、抵抗力の低い個体から感染発症しこれが倍倍倍..と感染を拡げていく。結局、より感染性・悪性度の高い強力な変異株が生き残って、また新たな感染拡大を引き起こす。そのたびに尾身氏はもっと一層厳しく人流制限をと言うだろう。しかしそのたびに東京都はまたエネルギーと時間を空費し同じことを繰返すだけだろう。こうして尾身氏の出番は途切れること無くいつまでも続くことになる訳である。


*)日本の対策の二つの誤り-是正せよ。およびインド(デルタ)株対策:
①初動対応-無症状感染者は放置・自宅待機にして重症化した患者のみ治療する。放置した彼らが市中の主感染源となり感染拡大・爆発を引き起こす。
 改善:自宅待機・療養にするな。必ず病院または専用ホテルに隔離・収容・治療せよ。
②感染伝播プロセスの最下流のみの対処法-接触回避の逃げの手法で、永遠に解決無し。
 改善:感染の根源を叩け。具体的には感染拡大の主因若年層の隔離・治療、及び重点ワクチン接種により感染耐性の高い社会にする。


*)感染源主体の若年層を重点的に制御せよ
①感染源を減らす、叩く(無くする)-若年層(無症状)感染者を隔離・収容・治療する
②感染しない防御壁形成-若年層に重点ワクチン接種
どちらも鍵は若年層である。

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