清掃ロボット・紫外線殺菌装置を導入し、病院内コロナ病棟での看護師の過剰労働を軽減せよ。政府は早急(1週間以内)に、モデル病院で使用、効果を検証し、ノウハウを蓄積し、機器選定・一括買上げを行い、全国の病院への無料貸与を実施せよ。
第三波のコロナウィルス感染増に対して逼迫する医療の負担増。
TVニュースによれば、看護師の労働負荷が著しく増大していると言う。
本来、患者の治療や世話に専念すべき看護師が、それ以前に床拭きやベッドの手すりなどの清掃・殺菌全部を自らしなければならない。一からこんなことまでしなければならないとは。
医療関係の資格を持たず、コロナウィルスに対する防御服も装備していない一般清掃業者は、コロナ治療域には立ち入れないからだそうだ。言われれば、確かにその通り。
その結果、重症患者に対応する以前に、病室・ベッドの手拭きによる清掃・殺菌、廃棄物処理を行わなければならないことになる。
誰が見ても馬鹿馬鹿しい話だ。患者の介護・世話をする本来の仕事以前に疲れ切ってしまう。そして理由を聞かせられれば反論もできず、不承不承でも納得せざるを得ない。
それでなくとも看護師の仕事は過重であり、体力も限界だ。疲労が蓄積し体力が落ちれば、その次は抵抗力が落ちてコロナウィルスへ感染する。医療従事者がダウンすれば、本人も家族も不幸に陥り、院内クラスターを引き起こし、社会の医療キャパシティは低下する。
なにか有効な対策はないか?
-これらの仕事のうち、ロボットで代行できるところはロボットにさせる。
-手拭きでやる仕事のうち、大部分の紫外線照射で代用できるところは、紫外線で殺菌してしまう(注1)。
-その後にこれらで手が届かない部分のみ、看護師が手拭きで対応する。
以上を実施すれば、相当程度看護師への負担は軽減され、本来の仕事に専念できるだろう。
逼迫して目の前の仕事に追われている病院関係者は、新しい方法を考えたり、試験したり、導入したりする余裕は無い。
病院はいま、こうした機器を選定し、試験し、購入し、使用に習熟する、時間も/財源も/心の余裕も 無い。
政府は、
(1)モデル病院を設定し、
(2)複数の清掃ロボット、および紫外線照射殺菌装置メーカーに依頼し、
(3)必要な仕事の実行性を打診し、
(4)これらを実行、対応、解決せよという課題を与え、
(5)適用可能性と効果を検証し、ノウハウを蓄積し、
(6)機器選定・一括買い上げを行い、
(7)全国の病院への無料貸与
を実施せよ。
政府はこれらを
①早急(1週間以内)に実現すべく、可及的すみやかに実行に移す。
②必要なら、複数の有力な会社の 社長を招集 し、課題を与え、時間を区切って(1週間以内)、実施を検討させる。
③必要なら、企業連合として実施させることも選択肢かもしれない。
④もちろんどの会社の機器を採用するしないに関わらず、相当程度の所定の費用は支払う。
以上を実施し実現すれば、コロナの困難状況から新しい事業創造が生み出され、未来にプラスに寄与する進歩をもたらすだろう。
(注1):旭川の吉田病院では全国最大のクラスターが発生しているが、対応を指導している北海道医療大学の塚本容子教授によれば、紫外線照射殺菌器の使用とコロナ汚染域と殺菌済み非汚染域の区分けを進めて行くことで、院内感染拡大のピークはほぼ過ぎつつあると言う(12月8日TVニュース)。