zepeのブログ

いつも株を買っては損を抱え込む長期低迷投資家

先物・円高操作にいいように振らされる日本株式市場と株価下落の世界連鎖

今日もまた朝高、引け安である。


米国市場が高く終わっても日本市場が始まるとダウ先物は大幅に下落する。これを見て日経平均先物に主導された日本市場は引け際に一段と下落し、欧州市場に引き継がれる。アジア・欧州市場の下落は、次の米国市場に根拠の無い不安心理を掻き立て、株価下落の世界連鎖は完結する。こうして海外一部短期筋による市場操作は成功する。


とりわけ日本市場は、輸出主体の景気敏感株が多い、これに加えてその民族的思考行動特性から風見鶏のように揺れ動く。


外国権威に弱く、常に海外の顔色を窺い、他人に先んじて一刻も早く動こうとする日本人の習性。そこを見込んで、米国現物市場が夜間で閉鎖している間に、わずかな資金で大幅なダウ先物安を見せつけると、日本市場はいいように挑発される。


これは第二次世界大戦前の米国の日本に対する姿勢に似ている。開戦前の随分前から、日本はその情動的民族特性からいずれ暴発するだろうと見ていた。そして予定通り挑発に成功した。ただ真珠湾攻撃の痛手が予想外に大きかったので驚いただけである。


ダウ先物安あるいは日経先物安に加え円高操作を組合せると、さらに効果は抜群だ。
引け際近くになると効果は特に効いてくる。


高速取引、プログラム売買、どれも同じような動きをするプログラム。これらは過度に一方向に行き過ぎる株価をもたらし、経済実態とは異なる人為的株価操作の効果を増幅する。


この連鎖はどこかで断ち切る必要がある。
韓国は半年間空売り禁止としたが、日本もそこまでやるか、しかしそれに類する相当程度のことは必要と思っていたら、欧州のイタリア、スペインも同じく空売り禁止に踏み切った。人為的操作に対し、当然と言えば当然の対処である。


しかしむしろ現物市場に比べわずかな資金で株価を操作できる先物をコントロールすべきである。特に市場参加者の少ない夜間取引、米国市場の場合、夜間は日本市場オープンの時である。例えば少ない資金で操作できる株価ではなく、株価に売買代金を加味し荷重平均にした指数に改めるべきである。そうすれば現物市場と比較して、わずかな資金で世界経済をもてあそび、巨顎の利益を一部取引筋に取込む市場操作は難しくなる。


また日銀のETF買い入れは午前下落時の午後と決まっているが、これは外国短期資金を利するだけで、本来の趣旨である日本のデフレの克服、経済状態の改善には寄与しない。こうした市場の意図的な操作に対して時機を定めず機動的に出動すべきである。


見よ! 今日(2020/3/18)も午後2時過ぎから日経平均は急速に下落し、海外短期筋の市場操作は成功した。これは今夜の欧州市場、米国市場に引き継がれるだろう。

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